午後九時33分
午後九時33分。
女はもう誰もいないと思いながら急ぎて後ろの女子トイレへ走っていった。
ブザーが鳴っている。
154センチの女の脚はどこまで速いのかはともかく、どんどん強くのブザーの音がなる、誰かの悲鳴が上がる!
火事?泥棒?どっちだろう?!
耳がもしも足を持っていれば、速く逃げるほど痛いなるだろう!
女がトイレのドアをさっと開けようにも開かない、掃除収納のドア以外…鍵がかっかているからだ!なぜ?!
いつもかっかていない!
煙も何もない!ブザーがまだ鳴っている。
九時40分、工務課の周さんが来た。”なにが起きたんだ?”と問いただすみたいな目付き...もう、耳が痛くて何も聞いていられない。
”分からない!”女が頭を振りました。
ブザーが鳴っている。耳がもう何も聞いていられない!
周さんがさっと向こうへ走りていった!
ええ?!何処へ行くのか?道具を取りに行くのか?
九時42分、ブザーがまだ鳴っている。
女一人しかいない。